1997年

12月

• 「玉梓」NO11　大泉（山崎裕美発行。後記によれば中岡亜矢子は、緑髪でバイクに乗って疾走するつもりらしい。支持します。）　
• 「UOZA」NO7　帯広（瀬川進発行。限定８０部の詩誌。ありがたい。瀬川の「声の情動」は、詩の朗読についての論考。今の論議の的は外していない。私も魚座だが。）
• 「石の森」NO83　大阪（詩誌「交野が原」を母体に誕生した若い女性のグループ、と後記にある。長嶋南子「あんぱん日記」の書評を美濃千鶴が書いている。金堀則夫の「交野が原通信」がある。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO92　伊勢崎（書評は平方秀夫「烏川」を梁瀬和男、阿部富美子「故里は名画のように」を川島完、大橋政人「新隠居論」を富沢智が書いている。「詩の広場」に中澤睦士の新作がある。）
• 「甲斐観光」NO1344　山梨（山本育夫の「風に吹かれて」は６９回目。大橋正芳の「ヨシキリは歌う」は２６回目。発行人、小林孝の「たぬきが丘日記」は７１回目。）
• 「時間と空間」NO98　東京（北岡善寿編集、上田周二発行。大冊の総合文芸誌。難解な現代詩に汚染されない詩の発表を期待、と後記にある。）
• 「軌道」NO110　勢多（久保田穣発行。同人の二冊の詩集、島田千鶴「パンケーキ・アイス」野口武久「退屈しないひと」の特集号。各同人が書評を寄せている。）
• 「scramble」No31　高崎（平方秀夫発行、隔月刊誌。平方の詩集「烏川」の書評を堤美代が書いている。入会希望者が相次いでいるとか。活気のある会誌。）
• 「豹樹�K」NO27　神戸（松木俊治発行。松木の詩「歯が痛くて、タッチダウン！」はアメリカンフットボールの詩。田中紀子のエッセイは「阪神・淡路大震災」について。）
• 「騒」NO31　東京（暮尾淳編集発行。とても良い時代の香りを持った詩誌。つわもの揃いで、文学の不良性を再認識させてくれる。「騒の欄」に同人の句会報告あり。宗匠は名高い俳人で同人の原満三寿。）
• 「阿字」NO83　弘前（泉谷栄発行。１００号まで続けるという意気込みで出発した由。長い交換詩誌だから感慨深い後記。山科實のエッセイ。砂室圭が泉谷の「眩暈の図像学」の書評を書いている。）
• 「IPHIGENIE」NO3　埼玉（人形師、南雲典子発行。「少女草紙」が正式名か。西野りーあから受贈。少女の人形の妖しい魅力に圧倒される。「イフゲニア」は西野りーあの詩のタイトル。斎木火曜は短歌で、園生たからはイラストで参加している。南雲のページ「ドールハウス・ノア」はここ）
• 「黄金時代」VOl.6 NO6　狛江（一色真理、折原由津季、能登勝編集、黄金時代社発行。西野りーあから受贈。女性９名、男性４名という同人構成。裏表紙からはパソコン通信のホームパーティーに書き込まれたコメントページ「夢の解放区」に入れる。）
• 「裳」NO59　前橋（曽根ヨシ発行。群馬の女性詩誌として着実な歩みを続けている。地方マスコミや行政とのリンクも視野に入れ始めたらしい。）
• 「せっせっせ」NO88.89　富岡（新井頴子の個人誌。作品「しろです」は文字と空間の配列が楽しい。いつも読者に少し窓を開けている気遣いが嬉しい。「この夏母が唄った歌」は秀作。）
• 「風のたより」NO93.94.95　新田（中山建夫発行。週刊だからたちまち届く。中山が「群馬年刊詩集・第２０集を読む」と題して連載。川島完の「アメニティ考現学」もシリーズで３回目。）
• 「ガーネット」NO23　高槻（高階杞一発行。同人５人の作品とエッセイ。シリーズ「今、わたしの関心事」は、毎号外部から４人が書いている。今号は須永紀子、宮野一世、片岡直子、阿蘇豊。）
• 「方」NO105　仙台（今入惇発行。同人１４名。渡辺剛「魚雷の秋」が気にかかる。今日は１２月８日。）
• 「甲斐観光」NO1340　山梨（山本育夫「風に吹かれて」は、思いこみの強いフランス料理屋さんと気まぐれな飲み屋さんの話がマクラ。いずれも山本と同世代というところが面白い。）
• 「GUNMAN街からの通信」NO158　高崎（関口真作発行。１３年以上続いている月刊情報誌。表紙は、兄の関口将夫の詩と坂田さちよの絵。群馬県内のイベント情報満載。）
• 「えきまえ」NO32 富山（田中勲の個人誌。ゲストは萩原健次郎、高橋秀明。高橋の「わが家」の書き出し。「高校生になった私の長男は、父である私と殆ど言葉を交わすことがない。私を軽蔑しているからだ。」）

11月

• 「岩礁」NO93　三島（大井康暢代表。１６６頁の大同人誌。本格的な評論、エッセイ、詩。大井の中原中也論は読み応えがある。）
• 「雨期」NO31　所沢（須永紀子発行。布村浩一より受贈。後藤正士、北野英昭のエッセイが面白い。特に北野は、ほぼ同世代らしく、タイムスリップしたような臨場感を味わった。）
• 「クリシェ」NO34　大宮（直井和夫の個人誌。１９７９年の創刊。私の「水の呪文」より１年先発なので、いつも気になる。）
• 「日本未来派」NO196　東京（創刊５０周年記念号。物故詩人名簿は壮観。戦後の詩誌としての息の長さは、おおらかな編集方針によるものか。）
• 「けやき」NO20　前橋（同人の石綿清子が本年度の群馬県文学賞を受賞した。その詩集「水甕」の書評を角田弘子、柄沢絢子が書いている。）
• 「短詩研究」NO2　大阪（冨上芳秀発行。短詩ノートは冨上選で同人の作品を読み解くもの。その冨上の作品「〈さびしくない。あなたがいるから〉と自分に宛てた手紙を書いた」）
• 「風のたより」NO90.91.92　新田（中山建夫発行の週刊詩誌。mahoroba計画に対して励ましの記事を書いていただいた。感謝。こういうのはホントに嬉しい。）
• 「すてむ」NO9　東京（甲田四郎発行。松尾茂夫「ラベルになった鰯の顛末」坂本つや子「準備」などに注目。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO191　伊勢崎（総会と秋の詩祭の特集号。群馬詩人クラブは会員１４０名、年間予算１００万余円の任意団体ということが分かる。）
• 「河」NO18　伊勢崎（柳沢幸雄の個人誌。詩七篇と寄稿作品は小保方清。）
• 「樹林」NO395　大阪（大阪文学学校発行。在校生作品特集号。）
• 「いちばん寒い場所」NO24　千葉（八木忠栄の個人誌。俳句とエッセイ。エッセイは山寺行。立石寺の石段はきついです。「おとうとは無口な男春田耕つ」）
• 「堅塩」 札幌（嵩文彦の個人誌。俳句誌で、誌名は毎号変わる。我国の俳句人口１千万人、これ程民衆が詩を楽しんでいる国があろうか。と書いている。「虹奪はんと列車一直線平野かな」）
• 「μ」NO6　広島（宮野一世、松本憲治の詩誌。ゲストは岡本勝人、田中勲、瀬尾育生。じっくり読めます。）
• 「甲斐観光」NO1337　山梨（「風に吹かれて」の気になる一節「僕は、故あってフリーになってからの七年。かなり深い人間不信に陥っていたのに違いない」ううむ、そうなってしまうのかなあ。）
• 「夢限」NO44　栃木（本郷武夫発行。深津朝雄編集。女性陣が増えたのかな。深津の詩風の重厚さは健在。）
• 「風のたより」NO82.86.90　新田（中山建夫発行の一枚詩誌だが、天笠次雄から届いた。天笠の植物と眺望へのこだわりは何か。ちょっとしみじみとした私信とともに。）
• 「蔵王文学」NO31　大宮（篠崎道子より寄贈。山形県ゆかりの詩誌のようだが発行所は大宮市。詩、短歌、エッセイ、小説もある文芸誌。）
• 「木偶」NO32　東京（増田幸太郎発行。中上哲夫が「咆哮忌　アレン・ギンズバーグを偲ぶ俳句十七句」を寄せている。「花冷えや訃報聞く夜のひとり酒」）
• 「ふらんす堂通信」NO74　東京（ふらんす堂のPR誌。ふらんす堂句会報告がある。「騒がしき人の忘れし扇かな」有馬幸雄。）

• 「風のたより」NO86〜89　新田（中山建夫発行。表現者を結ぶウイークリー・レターとある。詩、エッセイ、書評、イベント案内。週刊とは凄い。）
• 「ラティメリア」NO15　前橋（早川聡発行。インターネット版の製本版ということになる。同人個々のパソコン技量の問題など、ややダッチロール気味か。）
• 「gui」NO52　東京（飯田隆昭訳「甘美な死体」ポピー・Z・ブライトの小説は凄まじい内容。快楽殺人者の手記のかたちだが、リアルな描写は「神戸少年事件」を連想させる。）
• 「scramble」NO30　高崎（高崎現代詩の会の会誌。巻頭エッセイは堤美代。「詩を書きたいと思う人は詩が書ける人なのだと思う」いい言葉だ。）
• 「樹林」NO394　大阪（大阪文学学校発行。小野十三郎の特集は杉山平一、金時鐘、長谷川龍生、村岡眞澄の講座から。貴重な発言が収められている。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO190　伊勢崎（久保田穣代表。定期総会と秋の詩祭の案内。記念講演の講師は、石川逸子氏。）
• 「愛虫たち」NO52　大阪（江嶋みおう発行、木坂涼編集。國中治の散文は不思議な世界に向かおうとしている。）
• 「星芒」　　札幌（嵩文彦の一枚俳句誌。「あすとら」休刊中の充電活動か。誌名は毎回変わるらしい。「断念を猫が諭すや秋日和」。）
• 「山陰詩人」NO134　松江（雲嶋幸夫より受贈。１９６２年創刊という詩誌。合評記があるが、最近では珍しいかも。）
• 「交野が原」NO35.36　大阪（金堀則夫発行。バックナンバーをいただいた。こういう寄贈はありがたい。詩人の消息を辿ることができる。）
• 「甲斐観光」NO1334　山梨（山本育夫の「風に吹かれて」を読んで、千野始という詩人について知ることができたのは嬉しい。お寿司屋さんとは驚いた。/歳をとるのは体に悪い/生きているのは体に悪いことなんだぞ/と、詩集「唄」で書いていた。）
• 「西毛文学」NO170　富岡（斎田朋雄主幹の「入院始末記」災難ではあったが、病では無いと分かり安心。崔華國夫人よりのエアメールが掲載されている。夫人の人柄がにじみ出ている良い手紙。）
• 「P&T」NO7　愛知（小柳玲子より受贈。鈴木孝、鈴木柏実発行。リチャード・ダッドという特異な画家の作品「お伽の樵の入神の一撃」について、本人の作品解説とみられる詩を小柳玲子が訳している。カラー印刷の絵のインパクトは強烈。）
• 「Bananafish」NO21.22　新発田市（三沢雅明の個人誌。日録は、左翼、人権派批判を中心に面白い。/時代は確実にこちら側/その通り。いきつけの飲み屋に右翼青年のS君がいたが、最近辞めてしまった。彼の演説が聞けなくなったのは残念。）
• 「玲瓏」NO39　大阪（塚本邦雄選歌誌。栃本泰雄の「神の名のもとに」１０首がある。短歌誌は難しい漢字が多いなあ、と。）
• 「風の森」NO23　京都（山村信男発行。宮内憲夫、長田大生というメンバー。後記にある三人三様の現代詩認識に納得。やはり、お酒を飲みながらの同人会なんだなあ、と安心した。）
• 「猗」NO4　東京（中原道夫発行。詩とエッセイ。同人１４名。熟年の詩誌。）
• 「阿字」NO82　弘前（泉谷栄発行。渋谷聡、山科實が詩とエッセイ。津軽人の誠実さが伝わる詩誌。）
• 「玉梓」NO10　大泉（山崎裕美発行。中岡亜矢子の後記にエールを送りたい。）

• 「軌道」NO103 勢多郡（久保田穣発行。詩とエッセイ。戦後精神の在り方を伝えてくれる詩誌。）
• 「交野が原」NO43 大阪（金堀則夫の個人編集誌。１３０頁の大冊。佐々木洋一の書評を頼まれて書いた。お馴染みの執筆者が多く、楽しみ。）
• 「アルケ　カムイ　ネ」NO4 東京（「出来事」の布村浩一から寄贈。水島英巳、木村和史発行。教科書のような書体の本文。）
• 「裳」NO58 前橋（曽根ヨシ発行。房内はるみ編集。曽根ヨシのエッセイ「あすなろとその時代」によせてがある。）
• 「花束」NO25 前橋（渡辺ヒサ発行。金井裕美子編集。女性ばかり五人の詩誌。関根由美子が、映画「眠る男」について書いている。）
• 「葉群」NO17 新潟（高田一葉の個人誌。書を生かした大版の一枚詩誌だったが、今号からは横長、四回折りの封書サイズになった。若い母親の複雑な心境が読みとれる。）
• 「東国」NO103　伊勢崎（小山和郎発行。有力な書き手が集結しているが、北川有理の意欲的な作品が話題。なにしろ長い、一人で９ページを費やす散文詩、それも毎回のこと。）
• 「土偶」NO23　群馬町（佐鳥吉美発行。農民詩誌と言ってよい性格の詩誌。滅び行く日本農業の現場が見える。）
• 「甲斐観光」NO1331　山梨（山本育夫のエッセイは、バブル期の絵画物語。高額で買い付けられた膨大な作品たちが倉庫のなかで眠っているという。それらは、差額をごっそり削られて、元の売り主に買い戻される運命にあるらしい。）
• 「漉林」NO79　東京（田川紀久雄発行。田川は「詩語りライブ」を坂井のぶこと組んで続けている。数年前に前橋の「青い目」で観たが、野次をとばす仲間をなだめるのに苦労した。）

• 「scramble」NO29 高崎（高崎現代詩の会の機関誌。平方秀夫が「岡田刀水士・人と作品」を連載している。）
• 「西毛文学」NO169 富岡（崔華國追悼号。斎田朋雄の一文は、「あすなろ」の初期の活動を知るうえで興味深い。第一回大手拓次・薔薇忌の報告もある。）
• 「せっせっせ」NO87　富岡（新井頴子の、これは純粋な個人誌。「目は口ほどに」という表紙は、凝った意匠の作品。それでいて嫌味がないのがいい。いつも楽しい工夫があって意表をつかれる詩誌。）
• 「波」NO6　志木（水島美津江の個人誌。麦田穣、中村不二夫、宮沢肇、新延拳。高木秋尾が寄稿している。水島の後記にある老いの問題は、そろそろ人事ではないかも。）
• 「方」NO104 仙台（今入惇発行。昭和３１年創刊という詩誌。率直に敬意を表したい。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO189 伊勢崎（巻頭エッセイは川島完の「酒鬼薔薇の夏」。新幹事は次の五氏。井上敬二、田口三舩、愛敬浩一、新井啓子、石綿清子、真下宏子。）
• 「ガーネット」NO22 高槻（高階杞一発行。大橋政人から恵送。神尾和寿の「歴史上の人物A」という詩作品に注目。ワザ師だなあと。）
• 「甲斐観光」NO1328 山梨（山本育夫、大橋正芳、小林孝のエッセイ３本。いずれも軽快な筆致で楽しい。）
• 「地球」NO118 埼玉（秋谷豊発行。３２８頁の大同人誌。伊東篤志から頂いた。昨年、前橋で行われた「世界詩人会議」の特集号。本誌が中心的な役割を果たしたのは周知の通り。）

• 「木偶」NO31東京（増田幸太郎発行。ビート詩の影響を受けたグループらしい。ギンズバーグの死は衝撃的。中上哲夫の詩「昼寝賛」は、近況を伝えてくれる。）
• 「ふらんす堂通信」NO73東京（俳句を中心とした出版社だが、詩集造りにも精力的。八木幹夫詩集「野菜畑のソクラテス」はここから。）
• 「樹林」NO391大阪（大阪文学学校発行。詩書評、冨上芳秀。木澤豊、高階杞一、松本衆司らの詩作品。小説、エッセイなど二百四十六頁の大文芸誌。）
• 「すてむ」NO8 東京（甲田四郎発行。すてむらんだむは、各同人の身辺雑記。尾崎幹夫は、映画の画面とテレビ画面の違いについて、かなり詳しく考察している。力作。）
• 「軌道」NO108 勢多（久保田穣発行。詩とエッセイ。群馬の良心。）
• 「短詩研究」NO1大阪（冨上芳秀発行。俳句、短歌ではなく、ズバリ短詩。安西冬衛ら以来の試みの復活は、世紀末へ向かう漠然とした不安の表れか。添ひろみ「あおざめたカンガルーを手招きして眠る」）
• 「Direction」NO99 前橋（梁瀬和男発行。創刊４４年という詩誌。堤美代詩集「途上」の特集号。新同人として金井裕美子が加わった。）
• 「gui」NO51 東京（読み応えのある詩誌。遠藤瓔子の「京都大原三千院伝説」を楽しく読む。小中陽太郎、奥成達、奥成繁のエッセイ、論考、小説。吉田仁の「葉山日記」は毎回楽しみ。）
• 「えきまえ」NO31 富山（田中勲の詩誌。元気に走り出した。宮野一世の詩がある。当地に縁があったとは知らなかった。）
• 「豹樹�U」NO26 神戸（松木俊治発行。松木、田中紀子がエッセイを書いている。田中は「詩人一般としてたとえばあの地震の惨事に立ち向かう方法論など、ない。」と書いている。）
• 「栃本泰雄・習歌通信」NO22　千葉（ハガキ通信。今回はこれ/左右の眼結膜炎のせがれ智津五歳　終末の夢でも見たか/塚本邦雄門下に入ったとか。）
• 「交野が原」NO42　大阪（金堀則夫、編集、発行。なかなか充実した詩誌。有力詩人の詩作品と書評。小・中・高生を対象に交野が原賞などもだしている。）
• 「甲斐観光」NO1325　山梨（それにしても、この刊行ペースは凄い。詩誌とは言えないが、山本育夫のエッセイが楽しみ。）

• 「東国」NO102　伊勢崎（川島完編集。常に有力な書き手を物色。たちまち、会員にしてしまう。愛敬浩一が、「大橋政人論」を連載中。野口直紀の「R酒店」に注目。）
• 「日本未来派」NO195　東京（歴史のある大同人誌。書き手も、内容も多彩。発行人、南川周三。編集人、西岡光秋。）
• 「scramble」NO28　高崎（高崎現代詩の会の会誌。高橋克彦が、「ことばと声の詩まつり」の感想を書いている。当人は、手話と詩で参加した。）
• 「玉梓」NO9　大泉（手作りの小さな詩誌だが、郵送料、印刷費を考慮してだろう。新婚の山崎裕美、ストレスだって。）
• 「ラティメリア」NO14　前橋（早川聡発行。インターネットを積極的に活用しようとしている詩誌。私がメール送信した書評も掲載。早川には、その都度パソコン技術を教わっている。）
• 「阿字」NO81　弘前（今号は、岩崎守秀、欠稿。泉谷栄の短歌は、「谷中を歩く、田川紀久雄と」）
• 「裳」NO57　前橋（催華國追悼特集号。身近にいた曽根ヨシの追悼文は貴重。）
• 「けやき」NO19　前橋（同人五人、女性ばかりの詩誌。それぞれの散文が読ませる。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO188 伊勢崎（一面は、幹事改選の投票について。現幹事は、飯田光子、大塚史朗、川島完、久保田穣、小山和郎、関口将夫、平方秀夫、松田孝夫、宮前利保子。さて。）
• 「蝉」NO3 新潟（今井朝二編集発行。エッセイ「まほろばの文学（詩）とは何か」という目次に注目。）
• 「風の森」NO22　京都　（長田大生の近況エッセイは、詩集の運命について。限定５０部というところが読んでくれる読者か。三百作っても費用は同じ、さて。）
• 「せっせっせ」NO85　富岡　（新井頴子の一枚詩誌。/向こう側を/人影が/ちがうんだ/ちがうんだ/ちがうんだ/ちがうんだと走り去った/）
• 「甲斐観光」NO1322　山梨　（山本育夫のエッセイ。世の中全体がフリーターばかりになってしまうという認識は、自分をリストラしようとしている私としては納得。）
• 「栃本泰雄習歌通信」ＮO21　千葉（短歌五首のハガキ通信。三歳のむすめ金髪人形の服つぎつぎに脱がして何を？）

• 「樹林」NO389　大阪（大阪文学学校在校生作品特集号。継続は力、という迫力を感じる。）
• 「夢人館通信」NO11　東京（催華國追悼号。高崎で「偲ぶ会」があり、出席した。清水哲男の「銀の箸」という文章は、詩人の韓国招待ということがあって、そのいきさつについて。個人的に興味のあったことなので、貴重な一文。小柳玲子、小長谷清実、江森國友、茨木のり子、佐藤正子、曽根ヨシ、花田英三、林立人の追悼文。）
• 「いちばん寒い場所」NO23　船橋（八木忠栄の個人誌。アレン・ギンズバーグへの追悼文は必読。作品「ちこつ」が面白い。こんな女もいるかも。）
• 「甲斐観光」NO1319　山梨（山本育夫のイラストメッセージは、東京都が日の出の森に建設中のゴミ処理場問題。日の出の森と作品を守る会に支援を呼びかけている。）
• 「夢限」NO43　栃木（本郷武夫発行。同人十二名。散文も欲しい。深津朝雄の詩はここ。）
• 「せっせっせ」NO85　富岡（新井頴子の個人誌。「隠れ顔生き顔子細顔勿体顔浮かぬ顔」こういう窓が開いている表紙。）
• 「方」NO103　仙台（今入惇発行。あとがきで、戦後復興の意味が見失われている現実を嘆いている。全く、あの戦争は何だったのか。）
• 「ふらんす堂通信」NO72　東京（PR誌。八木幹夫の連載詩がある。鳴戸奈菜の俳句「少年のくちびる盗む花びらよ」なんだか、いいなあ。）

• 「愛虫たち」NO51　大阪（江嶋みおう発行。木坂涼編集。國中治、岩木誠一郎というメンバー。体勢を整えて再出発という気配。）
• 「玉梓」NO8 大泉（環境の変化や、事件を乗り越えて頑張っている。山崎裕美、中岡亜矢子の二人。）
• 「scramble」NO27　高崎（高崎現代詩の会の会誌。「あすなろ」の催華國氏逝去の報を平方秀夫が書いている。）
• 「OLD STATION」NO8　東京（井川博年発行。寒川猫持の短歌にありました。「パソコンを買ったよインターネットだよスケベサイトにアクセスしたよ」。）
• 「樹林」NO388　大阪（大阪文学学校発行。創立43年、本誌は創刊３５年、通刊３８８号。凄い。）
• 「猗」NO3　東京（これにサンズイを付けて、い、と読む誌名だが漢字表で見つからない。降参。中原道夫発行。）
• 「ガーネット」NO21　高槻（高階杞一発行。商業詩誌よりも編集にこころを砕いているかも。緊張感のある詩誌。）
• 「木偶」NO30　東京（増田幸太郎発行。中上哲夫、仁科理、長野勝彦、安宅夏夫というメンバー。安宅の連載エッセイが面白い。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO187 伊勢崎（巻頭エッセイは岸本マチ子。「詩のひろば」として会員の作品を掲載している。）
• 「西毛文学」NO168　富岡（同人３２人。このところ元気がいい。斎田朋雄主幹の充実している様子が伝わってくる。）
• 「甲斐観光」NO1316　山梨（月に三回発行されているらしい。山本育夫の連載エッセー掲載号が贈られてくる。）

• 「SAN PAN」�U　NO3　東京（十二年前に休刊した雑誌の復刊号。小沢信男の「亀山巌と＜名古屋豆本＞」がある。本・出版の雑誌として興味深い。松本八郎発行。）
• 「現代詩手帖」４月号　東京（思潮社発行の代表的な商業詩誌。今回はたまたま前橋文学館での辻征夫と私のトークが掲載されたため贈られてきた。）
• 「軌道」NO107　勢多（新井リコの表紙が格調高い。久保田穣の後記が、この会の雰囲気をよく伝えている。同人会は討論の場なのだ。）
• 「栃本康雄・習歌通信」NO20　千葉（春一番、二番、三番　酒肆ゴヤの壁画「着衣」のマハが「裸」に。今回はこれですね。）
• 「前橋文学館友の会会報」NO3　前橋　（題字は伊藤信吉。妙に真面目な会報。悪いことではないが、詩は学習しても仕方のない部分が残る。）
• 「すてむ」NO7　東京（すてむ、とは「船首」のこととか。「垂線」の分派というと、ドラマを感じさせる。甲田四郎発行。同人十一人。）
• 「裳」NO56　前橋（群馬の女性詩誌の草分け的存在。新鋭、ベテラン十三名の女性が集結。曽根ヨシ発行。）
• 「gui」NO50　東京（モダニズム系統の詩誌としては最大、最強。奥成達の「北園克衛論」は読み応えがある。吉田仁の「葉山日記」は、華やかな交友録が楽しい。）
• 「δ」６　東京　（田名部信発行。詩も論考も全て横組みという詩誌。実験詩の群れが美しい。有働薫、奥成達、出村紳一郎、澤田信一という顔ぶれ。）
• 「ひょうたん」NO4　東京（ゲストは水野るり子。相沢育男発行。柏木義高の詩とエッセイがある。）
• 「甲斐観光」NO1313　山梨（山本育夫の「風に吹かれて」は、岡田隆彦の死について。）
• 「花束」NO24　前橋（女性だけ五人の詩誌。渡辺ヒサのエッセイは中沢清について。）
• 「北方文芸」NO350　札幌（三十年間続いた大文芸誌らしいが、これが終刊号。）

• 「漉林」NO76　東京（田川紀久雄の個人編集誌。田川の個性が強く出ていて独特の雰囲気。泉谷栄の短歌作品はここ。）
• 「阿字」NO080　弘前（泉谷栄の「うつうつ日記」があるが、近著「津軽弁・おとことおんなの大百科」はお薦め。）
• 「えきまえ」NO30　富山（田中勲の個人編集誌。有力詩誌の二年ぶりの復活は嬉しい。目配りの良さはあいかわらず。）
• 「scrambla」 NO26　高崎（高崎現代詩の会発行。金井裕美子が堤美代詩集「途上」の書評を書いている。）
• 「風の森」NO21 京都（山村信男発行。宮内憲夫、長田大生という顔ぶれ。詩とエッセイ。）
• 「夢人館通信」NO10 東京（小柳玲子発行。表裏印刷の一枚詩誌だが、巧みな折り方と内容で、重厚。）
• 「波」NO5 志木（水島美津江の個人編集誌。女性らしい美しい詩誌。）
• 「土偶」NO22　群馬町　（佐鳥吉美発行。農民詩誌という出発だったが、農村の崩壊という現状に直面。）
• 「栃本泰雄（砂金）習歌通信」NO19　千葉（ハガキ通信。この一首。たましひを売り渡すのはたれ？「遊び心」で塔にのぼれるものか。）
• 「せっせっせ」NO84　富岡（新井頴子の個人誌。イラストは和牛江戸小紋風味。狂気をそれとなく消化して、いよいよ不気味になりそう。）
• 「群馬詩人クラブ会報」NO186　勢多（久保田穣代表。対外的にはがっちりとした組織に見えるらしい。巻頭エッセイは、関口将夫の「ことばと声の谷間へ」）
• 「甲斐観光」NO1310　山梨（山本育夫さんとはほぼ同世代だが、１９７０年１０月には新島で映画を撮っていたという。私は日比谷にいたはず。）
• 「玉梓」NO7　大泉（山崎裕美の結婚で、どうなるかと思ったが、先ずは順調に発行されたのは良いこと。）
• 「西毛文学」NO167　富岡（上州一の宮、官営富岡製糸など、西毛の拠点富岡市の大同人誌。斎田朋雄主幹。リアリズム系統の詩誌と目されているが、実際は地域的な色彩が強い。）
• 「中継衛星」NO3　下関（松村俊幸の個人誌。二年ぶりの発行だが、奇妙な文体は瞑想体と言いたくなる。ふと出会うリアルな記述に立ち止まること、しばしば。）
• 「いいださんちの新聞」NO35　新田（飯田光子の家族新聞。エッセイと詩。カーチャンの勝手な紙面だが、閉じられてはいない。）

• 「ふらんす堂通信」 NO71東京　（ふらんす堂のPR誌、八木幹夫の連載詩、中上哲夫の瀬沼孝彰追悼文がある。）
• 「樹林」NO385　大阪（大阪文学学校発行。小野十三郎追悼号、商業詩誌に近いボリューム。）
• 「左岸」の新井啓子さんより大量の寄贈。関西出身なので、その方面の詩誌が多いのは貴重。（「撃竹」岐阜/「詩芸術」大阪/「柵」大阪/「発明と発見」大阪/「すてっぷ」京都/「ケヤキ通信」横浜/「都大路」京都/「AKIKUSA」京都/「鳥髪」鳥取/「くらむぼん」京都/「流氷群」鳥取/「ふーが」近江八幡/「火曜日」神戸/「菱」鳥取/「歴程」東京/「「空、地」高槻/「スウカイナ」八王子/「ガルシアC号」京都/「RAVINE」京都/「こくりこ」京都/「パンと雲」東京/「AUBE」東京/「13Fから」大阪/「潮流詩派」東京/「るしおる」東京/「櫻尺」川越/「火箭」東京/「地球」浦和/「仮称」八王子/「雨期」東京/「暴徒」東京/「ペッパーランド」横浜/「蘭亭記」東京/「女友達」横浜/「妃」東京/「202」東京/「ケレン・ハップク」京都/「混線ぺんてか」鎌倉/「抒」京都/「SOS」東京/「le phare」東京　重複詩誌は記載せず。54種、170冊）
• 「μ 」NO5 広島（宮野一世、松本憲治の二人誌。ゲストは正津勉、横木徳久。）
• 「紙旗 」 NO99 新田（中山建夫発行。最終惜別号とある。）
• 「Direction 」 NO98　前橋（梁瀬和男発行。群馬では歴史のある詩誌。）
• 「夜明け」 NO112 前橋（群馬詩人会議の機関誌。）
• 「midnight press」 NO20　和光（岡田幸文発行。常に有力詩人が執筆。インターネットにも参入目前。瀬沼孝彰追悼号。）

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